〈新型MacBook Pro〉 アップルはタッチバーでWindows陣営を"操作"する!?
前回の記事に引き続き新型Macbook proの話題です。
久しぶりの新型ということで、まだ発表から3日ですがネット中は凄い盛り上がりですね。
今回の発表で私が感じたこと・考えたことをこれからダラダラ書いていきたいと思います。
一番の注目はやはりタッチバーが搭載されたことでしょう。
実はけっこう薄くなっていたりタッチパッドが巨大化してたりもするのですが、タッチバーはまず見た目からしてインパクトがありましたよね。
名実ともに2016年モデルの象徴といって良さそうです。
まあ結構賛否両論はあるようなんですけど。
そして私は発表と同時にあることが頭をよぎりました。
それは、
アップルが画期的な新製品を発表すると必ず真似されるということ。
私が憶えている最初の問題はシースルー筐体のiMacが発売された時ですね。
某メーカーとの訴訟騒動はニュースにもなったと記憶しています。
Macbook Airが発表された後には「ウルトラブック」と呼ばれる、Airのそっくりさんが雨後のタケノコのように出現しました。
DELLのInspironシリーズも一時期は当時新型のアルミボディMacbook proに瓜二つでしたね。
iPhone/iPadは言わずもがな。
今更いうことでもないですが、アップルはこれまで常に既存のデザインを刷新してきました。
そして今回もまた遅かれ早かれ出現するのでしょう。
色とメーカーロゴの部分が少し変わった「Macbook pro(?)」たちが。
つまり何が言いたいのかというと、似たようなシステムがすぐにWindowsでも搭載されちゃうだろうってこと。
せっかくアップルが新機構を搭載しても、一部のどうしてもmacOSじゃなきゃ嫌だ!という人以外は待っていれば似たようなものが市場に出てくるんですよね。
私自身この記事を東芝製のウルトラブックで書いていますし。
これではマックがシェアを回復するための呼び水にはなり得ません。
かといって久しぶりのマックファンにしてみれば、タッチバーが載ってようがいまいが買い替えるつもりだった人が多いのではないでしょうか。
「久しぶりにアップルらしいことをしてくれた」と思う人が多いと同時に、「なんか中途半端だ」「画面自体をタッチパネルにしてはダメだったのか」という意見も出ています。
(もっともアップルはタッチパネル化について前々から否定的でしたが)
以上を踏まえると、現状において客寄せパンダとしての効果は微妙なところ。
結局は、新機能に惹かれて飛びつく人間よりも、既存ユーザーの需要のほうがはるかに大きいと感じます。
新規ユーザーにアピールできないならば搭載にどういう理由が考えられるでしょうか。
容易に思いつくもののひとつにThunderbolt 3端子の統一に反発するユーザーからの隠れ蓑説があります。
Thunderbolt 3とは、アップルが今回初めて採用した独自規格の端子で、USB type-Cと互換性があるという代物。
type-Cといえば今年のはじめに新型Macbookが良くも悪くも話題になりましたね。
そしてあれほど物議をかもしたにも関わらず、アップルは今度もまた同系統の端子に統一してきました。
となるともう確固たる信念をもって流行らせようとしていると考えざるを得ません。
それはおそらくアップルに利益を生み出すものだからでしょう。
詳しくは新しいMacBook Proが待望の発表! そしてThunderbolt 3端子に思うこと。を読んでいただきたいのですが、どうも新端子はライトニングコネクタのように「認証ビジネス」ができる可能性があるみたいなんですよね。
ですが強引なやり方では反発を生みます。
そこで今回ありとあらゆる部分を刷新したという体裁をとり、数ある変更のうちの一つに仕立て上げたのでしょう。
これはもうアップルがもっとも得意とする戦法で、毎度のようにやる姿はもはや伝統と言っても過言ではないくらいです(直近ではiPhone 7のイヤホンジャックがそうでした)。
しかし私はタッチバー採用の本質がここにあるとは考えておりません。
主要な客層は既存ユーザーになりそうで、彼らの不安を払拭するために有効かもしれません。
ですが本当にそれだけでしょうか?
タッチバーそれ自体は一体誰にアピールするものなのでしょうか。
それはライバル陣営であるWindows搭載PCメーカーに対してではないかというのが私の予想です。
最近ではまずアップルがお手本となるハードを出し、これをパワーアップさせつつ安価にした中・韓・台の製品が市場を席捲するという構図が続いていました。
それどころかリーク情報をもとにiPhoneよりも先に新機構を搭載する、なんてこともありましたね。
これをアップルは逆に利用しようと考えたのではないかと思われるのです。
つまり、あえて真似させるためにタッチバーを搭載したのではないだろうか?
そう考える根拠もまたThunderbolt 3端子にあります。
新型マックを検討している者にとって最大の懸念材料は独自端子しか付いていないことです。
タッチバーによって一時的に物欲が刺激されても、考え直すことだって十分ありえます。
そこでアップルは(当然模倣してくるであろう)メーカーに「ニセMacbook pro」を発売してもらい、これと一緒にUSB type-Cの普及を促してもらおうと考えたのではないでしょうか。
そのためには「おっ面白いやんけ、パクったろ!」とメーカーに思わせなくてはなりません。
現在、パソコンで最も普及しているのはどう贔屓目にみても通常サイズのUSB端子です。
一部プレミアムモバイルには搭載されているものの、Macbook proと競合するスタンダードノートへの搭載はまだまだといった印象。
そこでWindows陣営にはUSB type-C(とThunderbolt 3)普及の尖兵となってもらうため、アップルとして「魅力的な新型というアイコンとしてのタッチバー」が必要だったのではないでしょうか。
type-Cを無視してタッチバーだけ採用するのは少し考えにくいですね。
お客さんは「最新マックの気分を味わえるWindowsパソコン」を欲していると思うので。
また一般的にWindowsメーカーは機能をプラスしてアピールポイントにすることが多いからです。
この場合は「USB最新規格にはやくも対応!従来規格も残しているので安心!」といった具合でしょう。
上記の妄想の是非はともかく、今回のproの投入で新規格普及の流れが加速することは間違いありません。
そしてもし私の説が正しければ、アップルは新製品に新しい端子を付けただけで、Windows陣営が勝手にAppleのThunderbolt 3・エコシステムを整えてくれることになります。
うーん我ながらかなり強引ですね…。
でも今まで疑問をもたなかったものをアップルが過去のものにしてしまったっていう事例が結構あるんですよね~。
まあ素人のうわごとと思って聞き流してください(笑)
それでは!
久しぶりの新型ということで、まだ発表から3日ですがネット中は凄い盛り上がりですね。
今回の発表で私が感じたこと・考えたことをこれからダラダラ書いていきたいと思います。
1 感想、そしてこれからたぶん起こること
実はけっこう薄くなっていたりタッチパッドが巨大化してたりもするのですが、タッチバーはまず見た目からしてインパクトがありましたよね。
名実ともに2016年モデルの象徴といって良さそうです。
まあ結構賛否両論はあるようなんですけど。
そして私は発表と同時にあることが頭をよぎりました。
それは、
アップルが画期的な新製品を発表すると必ず真似されるということ。
私が憶えている最初の問題はシースルー筐体のiMacが発売された時ですね。
某メーカーとの訴訟騒動はニュースにもなったと記憶しています。
Macbook Airが発表された後には「ウルトラブック」と呼ばれる、Airのそっくりさんが雨後のタケノコのように出現しました。
DELLのInspironシリーズも一時期は当時新型のアルミボディMacbook proに瓜二つでしたね。
iPhone/iPadは言わずもがな。
今更いうことでもないですが、アップルはこれまで常に既存のデザインを刷新してきました。
そして今回もまた遅かれ早かれ出現するのでしょう。
色とメーカーロゴの部分が少し変わった「Macbook pro(?)」たちが。
2 シェア拡大に効果はあるか
せっかくアップルが新機構を搭載しても、一部のどうしてもmacOSじゃなきゃ嫌だ!という人以外は待っていれば似たようなものが市場に出てくるんですよね。
私自身この記事を東芝製のウルトラブックで書いていますし。
これではマックがシェアを回復するための呼び水にはなり得ません。
かといって久しぶりのマックファンにしてみれば、タッチバーが載ってようがいまいが買い替えるつもりだった人が多いのではないでしょうか。
「久しぶりにアップルらしいことをしてくれた」と思う人が多いと同時に、「なんか中途半端だ」「画面自体をタッチパネルにしてはダメだったのか」という意見も出ています。
(もっともアップルはタッチパネル化について前々から否定的でしたが)
そもそもタッチバーというアイディア自体はそこまで目新しいものではありません。
ファンクションキーだけというのは珍しいにせよ、タッチパッドを液晶化したりテンキー部分をパネル化させたものなどキーボードに手を加えたノートパソコンは過去にもありました。
以上を踏まえると、現状において客寄せパンダとしての効果は微妙なところ。
結局は、新機能に惹かれて飛びつく人間よりも、既存ユーザーの需要のほうがはるかに大きいと感じます。
3 タッチバーはThunderbolt 3を押しつけるための隠れ蓑?
容易に思いつくもののひとつにThunderbolt 3端子の統一に反発するユーザーからの隠れ蓑説があります。
Thunderbolt 3とは、アップルが今回初めて採用した独自規格の端子で、USB type-Cと互換性があるという代物。
type-Cといえば今年のはじめに新型Macbookが良くも悪くも話題になりましたね。
そしてあれほど物議をかもしたにも関わらず、アップルは今度もまた同系統の端子に統一してきました。
となるともう確固たる信念をもって流行らせようとしていると考えざるを得ません。
それはおそらくアップルに利益を生み出すものだからでしょう。
詳しくは新しいMacBook Proが待望の発表! そしてThunderbolt 3端子に思うこと。を読んでいただきたいのですが、どうも新端子はライトニングコネクタのように「認証ビジネス」ができる可能性があるみたいなんですよね。
ですが強引なやり方では反発を生みます。
そこで今回ありとあらゆる部分を刷新したという体裁をとり、数ある変更のうちの一つに仕立て上げたのでしょう。
これはもうアップルがもっとも得意とする戦法で、毎度のようにやる姿はもはや伝統と言っても過言ではないくらいです(直近ではiPhone 7のイヤホンジャックがそうでした)。
しかし私はタッチバー採用の本質がここにあるとは考えておりません。
4 じゃあタッチキーは一体誰に向けたものなのか
主要な客層は既存ユーザーになりそうで、彼らの不安を払拭するために有効かもしれません。
ですが本当にそれだけでしょうか?
タッチバーそれ自体は一体誰にアピールするものなのでしょうか。
それはライバル陣営であるWindows搭載PCメーカーに対してではないかというのが私の予想です。
最近ではまずアップルがお手本となるハードを出し、これをパワーアップさせつつ安価にした中・韓・台の製品が市場を席捲するという構図が続いていました。
それどころかリーク情報をもとにiPhoneよりも先に新機構を搭載する、なんてこともありましたね。
これをアップルは逆に利用しようと考えたのではないかと思われるのです。
つまり、あえて真似させるためにタッチバーを搭載したのではないだろうか?
そう考える根拠もまたThunderbolt 3端子にあります。
新型マックを検討している者にとって最大の懸念材料は独自端子しか付いていないことです。
タッチバーによって一時的に物欲が刺激されても、考え直すことだって十分ありえます。
そこでアップルは(当然模倣してくるであろう)メーカーに「ニセMacbook pro」を発売してもらい、これと一緒にUSB type-Cの普及を促してもらおうと考えたのではないでしょうか。
現在、パソコンで最も普及しているのはどう贔屓目にみても通常サイズのUSB端子です。
一部プレミアムモバイルには搭載されているものの、Macbook proと競合するスタンダードノートへの搭載はまだまだといった印象。
そこでWindows陣営にはUSB type-C(とThunderbolt 3)普及の尖兵となってもらうため、アップルとして「魅力的な新型というアイコンとしてのタッチバー」が必要だったのではないでしょうか。
type-Cを無視してタッチバーだけ採用するのは少し考えにくいですね。
お客さんは「最新マックの気分を味わえるWindowsパソコン」を欲していると思うので。
また一般的にWindowsメーカーは機能をプラスしてアピールポイントにすることが多いからです。
この場合は「USB最新規格にはやくも対応!従来規格も残しているので安心!」といった具合でしょう。
上記の妄想の是非はともかく、今回のproの投入で新規格普及の流れが加速することは間違いありません。
そしてもし私の説が正しければ、アップルは新製品に新しい端子を付けただけで、Windows陣営が勝手にAppleのThunderbolt 3・エコシステムを整えてくれることになります。
5 終わりに
でも今まで疑問をもたなかったものをアップルが過去のものにしてしまったっていう事例が結構あるんですよね~。
まあ素人のうわごとと思って聞き流してください(笑)
それでは!
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